毎年、5月から7月にかけて、全国に出張する。
7/21(日)は、翌日からの仕事のために前入りで静岡へ。
せっかくの日曜日なので、早めに静岡入りして、どこかに観光しようと思っていた。
朝、目覚ましで起きると、体がめちゃくちゃだるい。
先週からかなりしんどかったけど、1日ゆっくり寝たら楽になると思ってた。
このだるさでは、観光は無理。
もう少し寝て、夕方、静岡に着く新幹線で移動しよう。
昼前に起きて、荷造り。
旅慣れているので、何をパッキングするか頭に入っている。
でも、体がだるくて少しパッキングしては休憩。
新大阪駅でランチ。
食欲が全くないけど、何か食べなくては・・・。
だし茶漬けのお店に入る。
さっぱりしただし茶漬け、美味しい。
夕方17時頃、静岡到着。
夕食はホテルの部屋で食べよう。
食欲がないので、さっぱりしたものがいいかなと思い、冷やし中華をコンビニで購入。
いつものホテルまで、タクシーで移動。
お天気が良ければ、窓から富士山が見える部屋。
スーツケースを開けて、スーツやブラウスをハンガーにかける。
化粧品などをいつものように机に置く。
明日の仕事のためのテキスト類をカバンに詰める。
体がしんどい。。
無理矢理、買ってきた冷やし中華を食べる。
味がおかしい・・・。
腐ってる?
レモン醤油のタレの味がしない・・・。
何か、おかしい。
体がだるいので、横になる。
シャワー、朝にしようか? いや、寝過ごしたら大変。今、がんばって浴びよう。
「光る君へ」を見て、シャワー。
体を洗い、髪を洗い・・・。
冷房で冷えた体を温めるため、お湯の温度を40度にして、腕や肩にかける。
最後の仕上げで、頭からお湯をかけていたら、プツンという感覚。
何だろう・・・。
そして、頭の中を何かが流れている。
慌ててシャワーを止める。
やっぱり、頭の中に何か流れるものが・・・。
「こういう時は安静にした方がいい。ベッドに横になろう」
慌ててバスタオルで体と髪をふいて、ベッドへ・・・。
仰向けになると、後頭部に流れるものが・・・。
「もしかしたら、次に吐き気がくるのでは」
案の定、強い吐き気であわててトイレへ。
2度、吐いた。
少しトイレで様子を見る。
もう、吐き気はなさそう。
ベッドに戻ろうとしたら立てなくなっていた。
バスルームから転がるようにして廊下に出る。
少しの間、廊下で横になってしまった。
「こんな所で寝ている場合じゃない」
がんばって、這うようにベッドに移動。
下着をはき、ホテルのパジャマのズボンをはく。
パジャマの上を着ようとしたけど、腕を通すために起き上がることができない。
体の上にかける。
エアコンをかけたまま寝たら、夏でも風邪をひきそう。
でも、エアコンのスイッチを取ることができない。
諦めよう。
頭の中を流れるものは、かなり少なくなった。
「もしかして、これって血?」
意識が少し遠のく感覚。
「もしかして、このまま死ぬことがあるのかも・・・」
「予想していたより、短い人生だけど、やりたいことを色々挑戦したよな。」
「このまま死ぬとしても、それはそれで仕方ないな」
体が動かせないこともあってか、意外とあっさり死ぬことを受け入れている自分がいた。
心のどこかで、「これでやっと死ねる」という気持ちも。
よほど、疲れていたんだろう。
もし、生きて家に帰れたら、合同会社はすぐに解散しよう。
家にある服とかも処分しよう。
そんな考えがすぐに浮かんで、気持ちが楽になる・・・。
そして、意識が遠のく・・・。